第13話 新しい仲間たち
ピカピカ☆
アタイはぴか子、電気ボケもん レベル13
オンコチシティで変な仙人じいさんに紹介されたボケもんたちと
オンコチジムに挑戦することになったピカ☆
さあ、サトシっちとジム戦に出発ピカ☆
「ぴか子!出発するぜ!ジムバッジゲットだぜ!」
『ピっカ〜☆』
「みんなも行くぜ!バトル頑張ろうぜ!」
「。。。。」
「聞いてる?行くぜ!置いてくぜ?」
「。。。。。へ〜い。」
「(な、なんだこいつら。。。やる気も元気も無いぜ。。。)
とにかく行くぜ!ゲットだぜ」
ぴか子とサトシっちが進むとぞろぞろとついてくる。
自分達同士で話すわけでもなく、てんでばらばらだが一応きちんと
ついてきているので無言のままジムへ向かう。
無言な感じを破って、スリッパーがサトシっちに話しかけてきた。
「なあ、おい、トレーナーさんよう、腹減ったよう。」
「そうだな、そろそろご飯にするぜ!じゃあスリッパー、
これお弁当だからみんなに配ってやってくれだぜ!
俺とぴか子は向こうで食べてくるぜ! ぴか子は単3ジュースな」
『ごっくん、ごっくん あ〜おいちぃ☆ 元気充電満タンタンピカ☆』
「みんなも食べ終わったころだぜ、戻ろうぜ」
ぴか子達が戻ると、コインキングがシクシク泣いていた。
『コインキング?どうしたピカ?お弁当ノドにでも詰まったピカか?』
「。。。。シクシク」
『何も言わないとわかんないピカよ〜 サトシっち〜!コインキングが
シクシク泣いてるピカよ〜 』
「どうしたんだ?コインキング?シクシク泣いてちゃわかんないぜ?」
「(シクシク)サトシっちがスリッパーにお弁当を預けたせいで、
スリッパーがみんなのお弁当を少しずつ食べちゃったコイン、
スリッパーだけがお腹いっぱいでみんなは足りないコイン(シクシク)
サトシっちはちゃんと配ってくれないと困るコイン(シクシク)」
「え?みんなの分まで黙って取られたのか?コインキングそこにいたんだろ?
お前キャプテンだぜ?俺がいない時はみんなをまとめるんじゃないの?」
「だって、だって(シクシク)サトシっちが1から10まで指示しないから!
まとめかたまで指示してくれなきゃできないコイン(シクシク)」
『みんなで分けるとかそれ位の簡単で当たり前な事はコインキングが
ちゃんとしないとダメピカ!
あとスリッパーがチョロまかしてるのがいちばんダメピカ!』
「ボク何も悪いことしてないコイン(シクシク)
それにスリッパーはよくできる奴だから悪く言わないでコイン(シクシク)
サトシっちがちゃんと指示してくれないからこうなったコイン(シクシク)」
『え?!!!何でそうなるピカ。。。?! 確かに悪いことはしてないけど。。。』
「じいさんが何もしないと言ってたのはこの事か。。悪いことはしないけど
しなくちゃダメなことも指示がないとまるでできないとなるとタイヘンだぜ。。
オイ!スリッパー!みんなできちんと分けなきゃダメじゃないか!」
「え?でもキャプテンのコインキングが何も言わないからそれでいいのかと
思ったっパー、ダメなら言ってくれないとわかんないっパー、やってられんっパー」
「そうだコイン、仙人じいさんはちゃんと指示してくれてたコイン、
細かく指示してくれないとわかんないコイン!怒っちゃうぞコイン!」
『ピカピカ。。。すさまじい責任のなすり合いピカ。。。本当にチームで
やってきたとか信じられないピカ。。。しかもレベル100で伸びしろ無し。。』
「まぁまぁ、今度からはちゃんとみんなで分けなきゃダメだぜ!」
「。。。。。」
『返事もしないピカ 。。。
自分たちで何も決められないのにサトシっちの指示も聞けないとなると救いようがないかもピカピカ。。。』
ピコピコ〜ン♫
ぴか子はレベル14にあがった!
ぴか子は「いて何もしないのはいないよりアテにする分タチが悪い」を覚えた!
「とにかく進むぜ!こんなことしてちゃ〜いつまでたってもジムバッジを
ゲットできないぜ!」
『行くピカ☆』
「。。。。。」
頭数は増えたが戦闘力はダウンしたような気がしないでもないぴか子と
仲間たち。
はたしてジムバッジは無事に手に入るのか?
つづく